カルチャー大好き女の言いたい放題なすりつけ‼

思う事つらつらと書き、お茶を淹れもの思う日々

わたしと着物

ブログを書いて着物の着付けの自習練習をしようと思っています。

着物の着付けはすっきりキッチリと!中原淳一先生もおっしゃっています。

新劇の昔の名女形花柳章太郎という方がいたのですが、あるお洒落で名をはせた女性が、花柳さんに「どうしたらそんなにきれいに着物が着られるのですか」と尋ねると、

「千回着てナレるものです」と答えたそうです。

いかに着物を着るということはしっかり正しい着付けは絶対的なものですが、魂の問題

かもしれない、と思うんです。だからといってコンサバマダムの考えるテクニック重視

日本文化の事しか頭にないから、そういう人が着る着物って生地、染料は上等かもしれませんが、お洒落じゃない、はっきり言ってダサい、しかし値段だけはものすごく高い

そして呉服屋の店の内装何であんな無機質なのだろう。購買意欲失せるんですよね。

からしてコンサバマダムの着物、着物の考えは反対の意見を持っています。

わたしは成人式のとき振り袖買って貰っていません。なぜなら無駄に高くて趣味が悪いから、かわりにわたしが一番愛する靴デザイナーマノロラニク御大の黒のシンプルなパンプスを両親に買ってもらいました。20歳でマノロとは身分不相応な!とお思いでしょうが、振り袖よりずっと安かったですよ。両親も安上がりでよかったと安心していましたしね、今でもお手入れして大事に履いてますよ~。

成人式は出席せずバイトしてました。

だから、わたしの着物のバイブルは乙女きものなんです。純粋に着物が好きだという思いがあって、しかし乙女きものの文化にも思うことはあるんです。それは、

日本の文化、伝統を知らなさすぎる。大正ロマン、モボモガ文化で止まっている。

かわいい事を重視している。私見ではかわいいは日本の素晴らしい美意識だと思っています。しかし、かわいいってものすごく高尚な文化だと思うんです。手にするのは簡単なので気軽にかわいいを持てる、表現できる。でも安っぽいんですよ、かわいいとされているものの裏にビジネスの匂いがプンプンする。ぜひとも乙女のみなさまはそこのところをわかってほしい。大正ロマンもいいけれど同時期の美人画の甲斐庄(かいのしょう)とか小村雪岱(こむらせったい)を見ないかな、と歯がゆく思うんですよね。

あと昭和を代表する舞台装置家、長坂元広(ながさかもとひろ)さん

長坂先生のこだわりはすごい!悲しいかな、現在長坂ワークスを見ることが出来ないのです。長坂先生のすごさは一時期、彼の弟子として修行していた金子國義さんの本、

金子國義の世界」、「美貌帖」でわかります。おまけで金子先生の日本の美、海外の美についても学べます。美しいもの大好きな乙女のみなさまがわかっていることを信じて!

以前、ある店でわたしの好きな着物の本を読んでいたら「こんな着物、品が悪いから着るものじゃない」と否定されたのですよね。たしかに日本の様式美から外れているかもしれない。着こなし方は着物を長年着ている人にとっては品がないかもしれない。しかしそういうことをいう人の言う品のいい美しい着物を売る呉服屋、店員さんって、客側の考え、お財布事情なんかお構いなしに金額の高い、コンサバマダム思想の着物(人それぞれ好きなものは違うのに無理矢理あなたはこれなの!と個性を押しつぶして、結果似たような意匠の着物)を売りつけてそれをよしとしている。わたしとしては日本の着物業界の精神が余計品が悪いのではないか、と憤りを覚えるんです。最近、昔ギャルだったひとが着物を着だしてしゃしゃり出てきてますよね。鬼の首を取ったように「わたし着物を着てるのいい女でしょ」っていう卑しい心の中が透けて

みえて嫌な気分がするんです。得てして着物業界はそういうギャル着物はよしとしている。嫌だなぁと思います。

そんなことでわたしの着物道、かわいいと日本の伝統美を混ぜ合わせたものを、わたし自身の個性にあった着こなしをしたいです。少し熱くなってしまいました。すいません。

そういうわけで、アデュ~